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当スクールの想い ~第8章:英語を操る人達。~

「ユースホステル」はご存知でしょうか?他の客と相部屋となる代わりに一般のホテルの半分以下の値段で宿泊できる安宿です。

リュックを背負って旅行する若いバックパッカー御用達の宿。休みを利用してオーストリアやハワイのユースホステルに二ヵ月ほど宿泊した経験が転機となった。
世界の何たるかを多少はかじったつもりでいた自分がいかに「井の中の蛙」であったか、世界の旅行者達が教えてくれました。

第8章.jpgカナダからアメリカまでカヌーで渡った後、アメリカ大陸を2年かけて徒歩で横断中の事業家チェコ人。「ちょっと長い休みになっちゃった」そう言って笑っていた。
身分を隠し世界中を安旅行している香港の富豪。見せてくれた自宅写真のガレージには、ロールスロイスやらファラーリやらが鎮座してた。
ホモセクシャルである事をカミングアウトし、生徒を恋人に幸せそうなオーストラリア人英語教師は、黒皮のピチピチパンツを履いてレッスンしていた。自由すぎる。
天気が良ければ青空の下、喉が渇けばパブに行ってビールを飲みながらレッスンしていたのは、離婚暦4回の40代の先生。懐が深い。
ココナッツの木にスルスル登り、ジンとココナッツジュースの即席カクテルを振舞ってくれたフィリピン人グループ。小学生がそのまま大きくなったかのごとく素朴なその人柄に、一昔前の日本人を想像した。
海から上がったばかりのブラジル人サーファーの笑顔にはびっくりした。あまりの笑顔に、やられてしまった。「どんな抗生物質よりも病に効く薬に違いない」そう、確信した。
「仕事も金も女も思いのままだけど・・・人生これで本当に良いものなのか?」背中に「忍耐」と、刺青の入っているNYの投資会社に勤めるセレブ青年の悩みは、商業主義の行き詰まりを示唆しているようで興味深かった。

ネイティブスピーカの様に話すことが究極のゴールなのだと思っていました。私は単語から発音、仕草に至るまで彼らの真似をしていたのです。
ところがどっこい、それを目指せば目指すほど頂は遠く、本来の自分の人格とかけ離れて行く。
世界の人達は本当に様々な「英語」を話していました。お互いオリジナルな英語だったけれど、たどたどしい英語だからこそその人らしさが伝わることだってある。
「英語は意思の疎通のための道具に過ぎないんだよ」メッセージを伝えることに長けている彼らには説得力があり、第二言語との付き合い方において一つの回答がそこにあった。

アメリカから離れたらそこに、世界が口を空けて待っていた。

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