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至宝の言葉 「学習アプローチ」 その2

そろって東大に現役合格した政治家の鳩山兄弟の勉強法

鳩山由紀夫氏は「黒板勉強法」をというもので、勉強部屋に黒板を置いておき英単語や数式などを書き留めておき、部屋にいると無意識に黒板に目がいってしまうというもの。鳩山邦夫氏は「大声勉強法」というもので、「難問にぶつかると自分で教師になりきるんですよ。すっくと立ち上がって部屋の黒板に答案を書き始める。自分で「ここに一本線を引いてみろ」「さてここで考えてみるとだな」なんて、教師になったつもりで大声でしゃべるんです。そうするとなぜか問題が解けるんですよ。これは非常に効果がありました」

世界的なバイオリニストを数多く育てたバイオリンの天才教育法で、海外で著名な「スズキメソッド」の発案者である鈴木鎮一氏によると、要はやさしいことを何回もくりかえすことが大事だそうです。「美しい曲を毎日聞かせるのです。子供たちは繰り返しに飽きるどころか、馴染んだ美しい曲を聞くたびに喜びます。子供たちは決して諦めません」

海外進出して大成功をおさめた小売業のヤオハン(現在は残念なことに倒産)の名誉理事長、土屋高徳氏は48歳から英語取得に向けて勉強を始めたそうですが、その時中学時代に先生が「中学1年用の教科書には英語の一番だいじな基礎が載っているのだから馬鹿にしてはいけない」と言っていたのを思い出したそうです。土屋氏は中学の1年、2年、3年の教科書と参考書を買い求めました。そして毎日毎日教科書がぼろぼろになるまで声を出して読み続けたそうです。「私は英語を頭だけでなく、体全体に刻みつけることを考えました。・・・声を出して同じ文章をなんどもなんども繰り返し読んでいると英文が自然と頭の中にインプットされ、そのうち頭でいちいち考えなくても口の方が勝手に動いてくれるようになるからです」。

文学博士でNHKラジオ英会話の講師でもあった木下和好氏は、お二人のお子さんを日本にいながら完璧なバイリンガルに育てたそうですが、その息子さんいわく「いま僕がこのように英語を話せるには「大草原の小さな家」注:アメリカの連続テレビドラマのセリフをほとんど覚えてしまったことのお陰なのです」氏は言います。「意識レベルの英語知識を無意識レベルにするには反復練習しかありません。言葉はいつかうまくなるというのではなくひとつひとつ鮮明に覚えていくものなのです」

『武士道』の著者である新渡戸稲造ら、当時の達人たちが残した英文が今も残っていますが、とても格式のある立派な英文で、英語のネイテイブでもかなり学がないと書けないほどのものです。イギリス人の役者が来日して下手なシャイクスピア劇など演じようものなら、「てめえらの英語はなっちゃいねえ」と英語でどなりつけたという逸話もあるそうです。彼らは道具もままならない時分にどうして会得したのか。 東京大学大学院の助教授、斎藤兆史氏によれば、「彼らは日頃から尋常ならざる努力をしていた。・・・学生時代に図書館の英書をすべて読み尽くし、全35巻に及ぶブリタニカ百科事典を2度、通読したと言われている。・・・やる気と根性さえあれば日本人だってちゃんと英語ができるようになるということだ」

最後に同時通訳の草分けで、「同時通訳の神様」といわれ現在英国の大学の教授をしている、國弘正雄氏の言葉。「恩師の木村先生は、英語を習う一番よい方法は中学一年リーダー、さらに二年三年のリーダーを声を出して繰り返し繰り返し読むことである、と言われました。当時の私は非常に純直な生徒でしたから、・・・言われるままに実行したのです。当時は戦時中でしたからテレビもなければ英語のラジオ講座もない不便な・・・。そこで、教科書を声に出して繰り返し読んだのです。おそらく一つのレッスンについて平均500回、課によっては1000回も読んだだろうと思います。・・・要するに英語を習得することに漠然とあこがれはするが、これといった成果をあげられない人というのは基本技術の習得に関して身通しが甘すぎるのです。厳しいようですがそれが真実です。バットの素振りでフンともスンとも音がでない段階なのに何かコツのようなものを教えてもらえばプロのピッチャーの140キロのボールが打てるはずだと無邪気にも信じている」。

更新:2009年11月 4日 05:44 PM

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