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第二章 「アドバイス」 第三話


「英語を取得することに漫然とあこがれはするが、これといった成果を上げられない人というのは、基本技術の習得に関して、見通しが甘すぎるのです。」


通訳の神様と呼ばれる人の著書にあった言葉です。田中さんは特に次のくだりに共感するのです。


「バットの素振りで、フンともスンとも音が出ない段階なのに、何かコツみたいなものを教えてもらえれば、プロのピッチャーの140キロのボールが打てるはずだと、無邪気にも信じている。そういうことがありえないのは、経験者なら誰でも知っていることです。」


「英語を聴き流すだけであなたもぺらぺらに!」


物心ついた時から真剣に野球に取り組んだ山田さん。著名人がその効果のほどを力説するような教材にはどうしても陰気臭さを感じてしまうのです。それだけで本当にペラペラになれるのなら、日本全国に英語ペラペラ人が溢れかえっているはずなのです。


英語はやっぱり単語から。

まずはリスニング。

英語は音読だ!

初心者はまず、文法から。


横浜ルミネの有隣堂で英語学習法関連の書籍を手当たりしだい購入した田中さん。ためになりそうな言葉を次々にノートに書きなぐっていきます。


でも調べれば調べるほど、何から手を付けて良いのか見当が付かなくなるのです。


田中さんはボールペンを放り投げました。大きく息を吐き出し、ノートに目をやり神様のセリフをつぶやきます。


「プロのピッチャーの140キロのボールが打てるはず・・・・」


田中、諦めるな!


By ぱちお

更新:2011年3月 2日 02:33 PM

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